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☆★ ブランド豆知識 ★☆

●デイトナの歴史●

デイトナについて…

ロレックスというブランドで思いつく時計の名前ってイロイロあると思いますが、一度は聞いたことのある名前としては
数年前にキムタクが着用して人気を独占した『エクスプローラ』やマリン系のスポーツモデルとして名高い『サブマリーナ』がありますよね。
あと忘れてはいけないのが今回ご紹介する『デイトナ』です。
ブランド品に興味の無いヒトでも、名前だけは聞いたことあるってなヒトは多いはず。
まぁ、このブランズマートのホームページを見に来る方々は、基本的にブランド好きだと思いますので、大体知ってると思いますが、ロレックス社のラインナップで唯一、クロノグラフ機構を装備した時計が『デイトナ』です。
また、ロレックスではクロノグラフのことをコスモグラフと言います。
『オイスター・パーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ』
これがデイトナの正式名称です。
デイトナの名前の由来は、米国フロリダのモーターレース場「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」からきています。ポール・ニューマンが愛用していることでも有名です。


クロノグラフについて…
クロノグラフって何??って思っている時計初心者向けに説明しますと、クロノグラフとは簡単に言えばストップウォッチだと思ってください。
大まかな構成は以下の図のとおりです。
@スタート・ストップボタン

A竜頭

Bリセットボタン

C秒積算針

D秒針

E分積算針

F時積算針

G分針

H時針

赤字で示したのがクロノグラフ機構に関わる部分です。
これを見て時計初心者の方は「アレレ??」と思いませんか?
普通の3針の時計の場合、Cは秒針ですよね〜。
ところが、クロノグラフの場合、それが秒積算針となります。
つまり、スタートボタンを押さなければCの針は動かないのです。
よく時計をあまり知らないお客様が、見た目のカッコよさでクロノグラフの時計を購入されると、「あれ?秒針が動かないよ!」って言われますが、秒針だと思い勝ちなCは実はクロノグラフの秒積算針なのでした〜!
では、秒針は?というと、実はDの針なんです。ゼンマイが切れない限り動き続けているハズです。
(このコーナーは初心者向けですので、ご存知の方はお許しください。途中からマニアックになっていきます(笑))


クロノグラフの使い方
では、これらの針がいかように動いていくのかを解説いたします。
まず、@を押すと計測が始まり、Cが動き出します。1目盛1秒です。Cが一周すると1分経過ということになり、Eが一目盛動きます。それを繰り返していき、Eが一周する間にゆっくりとFが一目盛動きます。
再び@を押した時点で計測がストップします。針をゼロに戻したい場合にはBを押します。
最大12時間まで計測可能です。

ベゼルに刻まれている数字について
さて、今度は、ベゼルです。時計本体の回り(ベゼル)に400・300・240・200といった具合に数字が刻まれていますね。これをタキメーターといいます。
タキメーターとは、時速や1時間あたりの生産量を、1分以内の計測で簡単に算出するための目盛りです。
例えば、自動車で1q走るのに何秒かかるかを計測したとします。結果、Cの針が30秒を指していれば、タキメーターの数字は『120』となっているので、計測した区間の平均時速は120q/hということになります。
生産量の計算の場合も同じように計測します。例えば、工場のラインで一つの部品を組み立てるのに45秒かかったとします。Cが指すタキメーターの数字は『80』となるので、同じ効率で同じ作業をすれば1時間あたり80個部品を組み立てることができるということになります。
知ってるとちょっと時計に詳しい人みたいになった気がしますよね。
殆どのクロノグラフ時計にこのタキメーター表示がされていると思いますので、知らなかったそこのアナタ!ぜひ使ってみてください!ちなみに、自動車の時速を計測する場合は運転者ではなく、同乗者にしてもらってくださいね。事故っても当社では責任持てませんので…。あしからず…。



デイトナの歴史
さて、本題のデイトナの歴史を年代と写真とを交えて紹介していきましょう!


1930年代〜40年代
ロレックスのクロノグラフが様々なバリエーションで登場します。

写真を入手できなかったので、言葉だけで説明します。
現在は三つ目のインダイヤルがクロノグラフの代名詞といってもいいデザインですが、このころのクロノグラフは時積算針が無い、ニつ目ものが殆どでした。手巻で非防水なのも特徴の一つです。


1950年代
デイトナのルーツであるオイスター・クロノグラフが登場します!


当時はまだデイトナという名称ではなかったんですね〜。手巻です。
また、タキメーターの表示もベゼルではなく、文字盤にプリントされています。
そして文字盤には『アンチ・マグネティック』と記されています。
これは金属製の腕時計が受ける磁力線の影響を可能な限り排除させたもので、刻時精度の悪化を防ぐように作られた時計のことです。

ムーブメントにはバルジューCal.72Bを搭載
手巻
Ref.6238

                          ↓↓↓↓

1960年代
初代デイトナが誕生します。その名も『コスモグラフ・デイトナ』


文字盤には『コスモグラフ』とプリントされます。そして、『オイスターコスモグラフ』表記のスグ下に『デイトナ』とプリントされています。
タキメーターはベゼルに配されました。
非防水性なので『オイスター』表記は無い。

写真右はエキゾチックダイヤルを採用したポールニューマンモデルです。マニアの人たちから極めて高い人気を得ています。

ムーブメントにはバルジューCal.72Bを搭載
手巻
Ref.6239 Ref.6239


また、右の写真のRef.6241などではプラスチックベゼルを採用したバリエーションもあります。
これも非防水。

ムーブメントにはバルジューCal.72Bを搭載
手巻

Ref.6241

                          ↓↓↓↓

1960年代後半
第2世代の機種であるRef.6262やRef.6264が登場する!
傑作ムーブメントCal.727搭載


デイトナに搭載されているキャリバーは、バルジューCal.722-1を経て、傑作ムーブメントと誉れ高いCal.727を搭載するようになります。
このムーブメントはこの後防水機能を装備したRef.6263、6265にも搭載され、Ref.16520で自動巻ムーブメントに変更されるまで約20年間に渡り採用されつづけた名機となります。
非防水。
手巻

写真右はプラスチックベゼル採用のRef.6264
Ref.6262 Ref.6264

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1970年代〜80年代中盤
完全防水機能を実現したRef.6263、6265が登場
デイトナにロレックスの代名詞でもある『オイスター』が実現する。


ロレックスのデイトナはクロノグラフ特有のスタート・ストップやリセットなどのプッシュボタンがある為、ボタンの隙間から水が入ってしまい防水機能がありませんでした。
しかし、ねじ込み式のプッシュボタンを搭載することにより、プッシュボタンのネジを閉めれば、完全防水が実現できるようになりました。これでデイトナの文字盤に『オイスター』の文字が現れるようになりました。
搭載ムーブメントは上記で述べた不朽の名機
バルジューCal.727

50m防水
手巻
Ref.6263 Ref.6265
Cal.727を搭載し、完全防水を実現したこのモデルは登場してから30年以上経った今でも高い人気を誇っています。

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1988年
世界に冠たるゼニス社の最高傑作自動巻クロノグラフムーブメント、エル・プリメロをベースにしたムーブメントを搭載した第3世代のデイトナ、Ref.16520が登場!


世界で最初に自動巻クロノグラフを完成させたゼニス。世界最高の自動巻クロノグラフムーブメント『エル・プリメロ』に目をつけたロレックスはこのムーブメントに約200箇所の改良を加えてデイトナへ搭載したのです。

デイトナは、1970年代に『オイスター』は実現したワケですが、当然、ロレックスとしてはその根幹である『オイスター』と『パーペチュアル』の両機能を実現させたいと思っていたのでしょう。自社製の自動巻クロノグラフムーブメントの開発は進んでいたものの、まだまだ開発途上にありました。ロレックスは最高の製品を世に出す為に、敢えて自社ムーブメントではなく、既に自動巻クロノグラフムーブメントを完成させたゼニス社の最高傑作である『エル・プリメロ』を改良したCal.4030を搭載することを決めたのです。
これにより、ロレックスのスポーツライン全モデルが『オイスター・パーペチュアル』で揃いました。
Ref.16520

−以前の手巻モデルと大きく違う点−
自動巻になったこと。リューズガードを装備。
プラスチックベゼルのモデルを全廃。
風防はプラスチックからサファイヤクリスタルへ。
防水機能は100m。

現行デイトナとほぼ変わらないスタイルになり、デザインとしては完成されたものになりつつあります。
このデイトナは爆発的な人気を得て、常に在庫切れ状態でした。
価格は現行であったにも関わらず、定価を大きく上回り、100万円以上で取引されてきました。
そして、1999〜2000年に生産が中止。最後のロットになったP番はプレミアが付き、現在200万円前後で取引されているとか…。

                          ↓↓↓↓

2000年
完全自社開発自動巻クロノグラフムーブメント、Cal.4130を搭載したRef.116520が登場!
ロレックス社の悲願が達成されました!

コツコツと開発を進めていた自動巻クロノグラフムーブメントCal.4130を完成させて遂に登場したのがこのRef.116520、現行モデルです。

質感も高くなり、洗練されたデザインになったと思います。
インダイヤルの12時間積算針とスモールセコンドの配置が入れ替わり、左右のインダイヤルが以前よりやや上に来た感じです。
ブレスはかなり質感が高くなっており、特にバックル部分は高品質で使い勝手のよさが覗える新機構になりました。
サファイヤクリスタルにエッチングによる王冠透かしを施し、偽造防止にも余念はありません。
新機能としては、ハック機能が加わりました。
このおかげで、正確な時間合わせができるようになりました。
Ref.116520
実際手にとると、ディテールが確実に向上しているのがわかります。
現行デイトナが旧デイトナを上回るかどうかは、まだまだ見守っていく必要があると思います。
特にムーブメントの評価は今後数年みなければ何とも言えませんね。


いかがでしたでしょうか?
ちょっとデイトナに興味を持っていた人はデイトナの魅力にハマりましたか?
私GEnはそこまで興味はないのですが、ルーツを探るのは好きです。歴史にはロマンを感じるタイプなのです。

さて、次回のお題は何にしようかな〜??
では、この辺でバイナラ!
またね(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!

管理人GEn

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