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☆★ なるほど納得講座 ★☆

第4回目

トゥールビヨンのお話



世の中には高級車や家一軒分の値段が付くような時計があります。
とんでもなく恐ろしい話ですね。でも、なぜそんなに高いのか?高いのには理由があります。
時計師たちの技術の結晶だからです。
そんな技術の結晶といわれるものにはどんなものがあるのでしょうか。
以下の3つの特殊機構を1つでも備えている場合、もしくは複数備えている場合があります。

1 永久カレンダー
2 ミニッツリピーター
3 トゥールビヨン

1の永久カレンダーとは・・・ブレゲが発明したカレンダー機構で、月ごとの日数、そして4年に一度のうるう年まで機械的に組み込み、自分で調整する必要がないカレンダー機構のことをいいます。デジタルならば簡単に表現できますが、アナログな機械式時計に組み込むとなると、相当の複雑機構になります。正確に日付を刻むには当然ずっと動かしていなければなりません。間違えてカレンダーをいじろうとしたら大変です。即刻メーカー送りで修理に長い月日がかかるでしょう。修理代金も相当なものです。

2のミニッツリピーターとは、時間を分単位まで音で知らせる機構です。小さい腕時計の中に音を奏でるゴングを埋め込み、また時刻に応じた回数の打撃をさせるという、これもまた超複雑機構です。また、音の質も重要な要素で、時計師たちは質の良い音を出せるように競っていました。

3のトゥールビヨンは、これもブレゲが発明した革新的な機構です。時計は正確に1秒を刻むために脱進機を備えています。テンプという輪っか状のものがヒゲぜんまいの伸びる力と戻る力を利用して左右に同じ分だけ振れてそれをアンクルがガンギ車に伝え秒針を進めます。その振りの速さが秒針の1秒分の時間を決めています。この機構を調速機構、エスケープメント(脱進機)といいます。これがあることによって時計の1秒が1秒なのです。この部分が狂うと時計の進み具合が狂います。このテンプの左右の振れ角度は水平時は正確なのですが、時計の向きが変わったりすると、どうしても重力の影響を受けて下に引っ張られる分、姿勢差によって多少の誤差が出てしまいます。その誤差を解決しとうとブレゲが考案したのがトゥールビヨン脱進機なのです。
トゥールビヨン脱進機はテンプ、アンクル、ガンギ車を1つのカゴに入れて、それ自体を1回転させることによって重力の力を分散しようという機構です。これもまた技術的にかなり難しく、相当な腕の職人でないと作れません。
ただし、ブレゲがこのような機構を考え出したときはまだ現代のような精密な工作機械の無い時代です。パーツの誤差による精度の低さを補う機構でした。ですからパーツの誤差が殆どない現代の時計の精度には勝てません。
この複雑機構に価値があるのです。

今回は3番目のトゥールビヨンを搭載したブレゲの時計をご紹介します。
入荷したんです。トゥールビヨン。(現在は売却済です)

商品管理番号205424

ブレゲ クラシック トゥールビヨン 手巻
Ref.3357
中古品

メーカー参考価格10,815,000円
当店販売価格 4,500,000円(現在は売却済です)

国際保証書あり
箱なし
メーカーOH済(修理明細あります)



機械式ファンにはたまらないトゥールビヨンの動き。
最近私も時計を分解したりするんですが、普通の機械でも本当にスゴイと思います。
そして、トゥールビヨンの構造はホントすごい発想だな〜と改めて感じました。
ぜひ、天才ブレゲの残したこの機械をアナタの腕にはめてみませんか??


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